5.18.2015

お店の途中にて

毎日、初夏と言ってもいいくらい暑い日が続いています。
お店に飾る生の花々達も、すぐに元気をなくしてしまいます。

日々、毎日お店に向かうときは、同じ道を通っています。
日々の道は同じ道なので、昨日と今日、明日も同じ道なのですが、
この季節の、その途中で出逢う、色々なお家のお庭の花々を見るのが楽しみです。

冬の時期、枯れた葉が少ししか残っていないような枝が、4月に入る頃になるとどんどん新芽
が出て、春の気配を感じていましたが、徐々に蕾が膨らみ始め、
その蕾が毎日毎日変化して、それを見るだけでも、わくわくします。

そして、その蕾が赤みを増して、
次の日には甘いローズの香りが通り道に満ちていて、遠くから見ても満開と分かるくらいピンクに
染まっていました。

あんまりにもロマンティックな光景に、しばらく見入っていると、
お家の方が出ていらして、「いつも見て下さってありがとう。一輪どうぞ」と下さり、

毎日いつもの朝に、そのバラの変化を見るだけで元気を頂いていたのに、
愛情が注がれて育てられたバラを切って下さった時、その愛情まで分けて頂いたようで、
とても幸せな気分でした。早速お店に飾らせていただきました。

ほんの小さな出来事ですが、毎日の自然の変化や人と出会いによって、毎日はいろんな色に染まっていくのだなと実感し、そんな日々を大切に送りたいと思いました。














3日前、この暑さもあって、満開だったバラも散ってしまいましたが、
また散った姿もとても魅力的でまたしばらく眺めてしまいました。
散る姿も美しいです。